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【 年末特別企画 】「福島県の社長対談」- 音楽家・金蔵直樹 × MI.INC代表・笠間ヒロシ –
今回対談する社長のご紹介

金藏 直樹|Naoki Kanekura
作編曲家/ピアニスト/映像会社社長
【プロフィール】
1984年生まれ。神奈川県出身。
大学在学中から作曲家として仕事を請け負い、ミュージカル音楽や劇伴音楽、CMや歌もの提供などジャンルを問わず作曲、編曲活動を行う。
代表取締役を務める映像会社を全国で展開させるため、神奈川県の本社を離れた。
現在も東日本大震災の影響で苦しむ福島県に移住し、映像と音楽を提供している。

笠間 ヒロシ| Hiroshi Kasama
MI.INC代表取締役社長
【プロフィール】
1983年生まれ。福島県猪苗代町出身。
「サラリーマンに向いていない。」という理由で制作会社を立ち上げた。
クリエイターとしての主な代表作に『実家から頼まれた年賀状』など多数。
2002年、普通運転免許取得。
対談スタート
ーー本日はお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。
今回は福島県の社長対談ということで、MI.INCのオフィスをお借りしています。
お二人の仕事術から、プライベートな話までお聞かせ願えればと思います。
よろしくお願いします。
ーーまず金蔵さんに伺いたいのですが、音楽に出会ったきっかけとは?
金蔵「高校1年の終わりにロックミュージックと出会い、突然独学でピアノを始めたんです。それまでは音楽とは無縁の生活だったのですが…。」
笠間「ぼくが音楽に出会ったきっかけは、夜の浜辺で聴いた波の音ですね。懐かしいメロディのように、スッと耳に入ってきた。」
ーーその後、音楽に関して勉強はされたのでしょうか。
金蔵「本格的なクラシック音楽の基礎知識や作曲は松尾祐孝さん。作曲の応用、オーケストレーション、ドラマや映画、舞台などの映像音楽における音楽作曲を渡辺俊幸さんに教えていただいたんです。」
笠間「特に勉強したということはなくて、例えば人の足音、車のクラクション、雨が水たまりに落ちる音。そんな日常の音がぼくにはオーケストラに聴こえる。しいて言うならぼくが生み堕とされたこの腐敗した世界すべてが音楽の先生だったんです。」
ーー笠間さん、今は金蔵さんに質問しているので、もう少しだけ待っていただけますか。
大学在学中からも作曲依頼があったそうですね。
金蔵「はい。ミュージカル音楽、劇伴音楽、インターネットCM、歌ものやクラシカルな曲の提供などジャンルを問わず作曲、編曲活動をしています。」
笠間「じゃあさ〜!今度マイノベの主題歌作ってよ!」
金蔵「ははは、いいですよ。」
ーー笠間さんが独立されたきっかけとは?
笠間「やっぱりサラリーマンに向いてないっていうのがありましたね。」
ーーそれなら自分が社長になってしまおうと。仕事に対する哲学はありますか?
笠間「裸になることです。先日『まだ間に合う!ブリーフ一丁からオシャレ男子に変身する方法』という企画で裸になったのですが、かなり反響があって。」
ーー郡山市のセレクトショップ『innovate』さんの記事ですね。
笠間「はい。世間の人はとにかく裸が好きだから。相撲とか、女性とか人気があるものって大体裸じゃないですか。先見の明があるとは言わないですけど、そこに目をつけたんです。発想の勝利ですね。」
ーーは、はあ。
笠間「金蔵さんも脱いでみない?ブリーフ一丁のピアニストなんて、他にいないからかなり話題になると思うけど。」
金蔵「うーん、面白いとは思うけどちょっと厳しいかもしれませんね。」
笠間「チェッ!そうなの?まあいいけどさ!」
金蔵「申し訳ないです。」
笠間「…とりあえず喉が乾いたから、お茶でも飲まない?」
金蔵「いいですね。ちょうど何か飲みたい気分でした。」
笠間「ちょっとお茶いれてくるから、待っててよ金蔵さん。」
笠間「目をこすって…。」
笠間「ジャジャ〜ン!ぼくの目から出てきた『テンションの上がる秘薬』をお茶に入れてあげようね。」
笠間「はい、何の変哲も無いごく普通のお茶をどうぞ。」
金蔵「ありがとうございます。あれ、笠間さんの分は?」
金蔵「…。(なんだかおかしいな、喉が渇いたからと、お茶を飲もうと提案したのは笠間さんじゃないか…。)」
笠間「何を躊躇している。さあ、飲むんだ。」
金蔵「では一口だけ…。」
金蔵「これはとても美味しい。思わず全部飲み干してしまいました。」
笠間「そうでしょう。ところで話は戻りますが、金蔵さん裸になるつもりはないですか。」
ーー笠間さん、かなり食い下がりますね。
彼は作曲や演奏のプロであって、服を脱ぐのは仕事に関係ないんですよ。
そうですよね、金蔵さん?
ーーか、金蔵さん?
金蔵「いや〜別に、少しくらいなら構わないんじゃないですか!」
ーー突然テンションがあがりましたけど、大丈夫ですか。
金蔵「まあ少しだけならね!アハハ!」
ーー身振り手振りが「少し」って感じじゃないですよ、金蔵さん!
金蔵「…。(ハッ、何かがおかしいぞ…。突然気分がハイになっている。このままでは笠間さんと同じようにブリーフ一丁で芸をさせられるかもしれない。気をしっかりと持て!)」
笠間「…。(何かに気づいたようだ。仕方ない…。)」
笠間「ぼくの人差し指の先端をよ〜く見なさい、直樹。そして服を脱ぎたいとつぶやくんだ。」
金蔵「…。(見えない不思議な力を感じる…しかし…。)
金蔵「すみませんが、それだけは出来ません。」
笠間「チェッ!そうなの?まあいいけどさ!」
金蔵「申し訳ないです。」
笠間「…とりあえずお腹空いたから、カレーでも食べない?」
金蔵「いいですね。ちょうど何か食べたい気分でした。」
笠間「ちょっとカレー用意してくるから、待っててよ金蔵さん。」
笠間「よく煮えてるな。」
笠間「目をこすって…。」
笠間「ジャジャ〜ン!紫は特賞で、一番効き目があるんだ!これをカレーに入れてあげようね。」
笠間「ヒヒヒ!これを食べたら、脱ぎたくなるかもな!」
笠間「はい、何の変哲も無いごく普通のカレーをどうぞ。」
金蔵「…。(さっきから、やたら普通だと強調するけど、何か怪しいな…。)」
笠間「何を躊躇している。さあ、食べるんだ。」
金蔵「では一口だけ…。」
金蔵「モグッモグッモグッ…。」
金蔵「これはとても美味しい。思わず全部食べてしまいました。」
笠間「そうでしょう。ところで話は戻りますが、金蔵さん裸になるつもりはないですか。」
ーー笠間さん、いい加減しつこいですね。
彼は音楽家であって、音楽と脱衣とは何の関連性もないんですよ。
そうですよね、金蔵さん?
ーーか、金蔵さん?
金蔵「いや〜別に、少しくらいなら構わないんじゃないですか!」
ーー再びテンションがあがりましたけど、大丈夫ですか。
金蔵「脱ぐったって、少しだけだよ!アハハ!」
ーー身振り手振りがさっきより激しくなってますよ、金蔵さん!
金蔵「…。(ハッ、何かがおかしいぞ…。さっきより気分がハイになっている。このままでは笠間さんみたいなヨゴレ芸人に転落だ。気をしっかりと持て!)」
笠間「…。(何かに気づいたようだ。仕方ない…。)」
笠間「ぼくの人差し指の先端をよ〜く見るんだ、直樹。君はだんだん、眠くなる。」
金蔵「うう…目を開けていられない…。」
金蔵「ウッ…。」
笠間「BINGO!」
ーー笠間さん、金蔵さんに何をしたんですか!
笠間「うるさい!逆らうと、お前もこうだ!」
ーーめ、目から何かが…!うわあああああああああ!
2時間後…。
笠間「おはよう。君の今日の仕事は終わりだ。最後に、記念の握手でもしてお開きにしようじゃないか。」
金蔵「ええ、そうしましょう。…あれ、インタビュアーの方はどこへ?」
笠間「ぼくは何も知らない。本当だ。」
金蔵「…そうなんですか。では握手を。」
金蔵「イテテ…。(なんだか全身が筋肉痛みたいだ…寝てる間になにか…。)」
笠間「ついでに肩でも組もうか。遠慮するなよ、ぼくらの仲だ。」
金蔵「は、はあ…。」
笠間「今日はありがとう。帰り道は分かるかね。玄関を出たらまっすぐ進むんだ。」
金蔵「まっすぐですね。大丈夫です。」
笠間「いいか、くれぐれも寄り道なんてしないように。」
金蔵「はい、お茶やカレーまでご馳走になってしまって。今日はありがとうございました。」
笠間「近いうちにきっとまた会えるよ。ではまた、金蔵くん。」
帰路に着く金蔵氏
金蔵「ん…なんだこの足跡は…?歩幅の間隔がやけに狭い。まるでなにか重いものを運んだかのような…。」
金蔵「笠間さんには『寄り道せずに帰れ』と念を押されたが、どうしても気になる。行ってみよう。」
金蔵「こ、これは!さっきのインタビュアー…!どうして、こんな…。」
笠間「…だから、寄り道するなと言っただろう。」
金蔵「か、笠間さん。どうしてここに…。」
笠間「さっき肩を組んだ時、金蔵くんの右肩に超小型GPSレーダー探知機を付けさせてもらったんだよ。」
金蔵「なぜそんなことを…。」
笠間「福島県に、才能あるアーティストは二人もいらない。そう思わないか?」
金蔵「やめてくれ…。」
その後、金蔵氏の姿を見たものはいない…。
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